お通夜、葬儀、初七日
仏さまになられた亡き人を弔い、お見送りする重要な儀式
昨今では儀式の簡略を望む声も有り1 日葬としてお通夜を省略することも多くなりましたが、本来、お通夜と葬儀は分けることはできません。
お通夜は字義の通り、夜を徹して亡き人を偲び、亡き人にもう一度出会い直す大事な時間です。私たち僧侶もお通夜のお経のお勤め、法話を通して、遺族が今後どの様な心持で仏となられた故人と向き合い、そして生活していかれるかのお手伝いを致します。
都会での葬儀は火葬場の時間、斎場の時間等決まっているため純然たる儀式の時間しかとれません。その意味でお通夜はゆっくり法話をし、ご遺族とお話ができるので私たちにとっても大事な時間です。
こんなことを書くと仏教者としておかしいと言われるかもしれませんが、私も所詮感情を持ち、それに心が左右される者です。お経の前にご遺族から色々な故人との思い出や今どんな気持ちでいらっしゃるかお話を伺うと、やはり、お勤めも感情移入しますし、法話もその内容が通り一辺のものではなくなります。
葬儀も仏となられた亡き人を偲び、その思いを確認しもう一度出会い直しそして、あらためて亡き人がお浄土に還られるお見送りをする儀式です。しかしながら、先にも書きましたとおり時間的に慌ただしくなってしまいます。
そこに、初七日のお勤めが入るともっと慌ただしくならざるを得ません。一人の人間が生きてその命を全うしたことを確認するには、それなりの時間が必要です。
故人の人生は良きに付け、悪しきにつけ、あなたの人生でもあります。そこに一つのけじめをつけるのが通夜葬儀ではないでしょうか。
それぞれご事情はあるとは思いますが、肉親との死別はとても大事なことです。ここはゆっくり時間をおかけください。
ご法事
亡き人を思い、改めて大切なご縁をご縁を問いかけるために
四十九日、一周忌、三回忌等ご法事は仏さまになられた亡き人をよく思い出し、その人生を訪ねて、仏縁にふれる時間です。葬儀のところにも書きましたが、一人の人の人生はその人だけのものではありません。時間を共にし、思いを分かち合った皆さんのものでもあります。
単に別離の悲哀だけに終わらせることなく今ここにある私を作り上げた大切なご縁に気づかせてくれ、そこから少しでも足が前に進むような働きがご仏教のご法事にはあります。
※オンラインでのご法事にも対応いたします。
お気軽にご相談ください。
お布施について
杓子定規に言えばお布施は本来「布施行」と言って在家者(お坊さん以外の一般の人)の修行の一つです。修業は自発的なものですから他からあーしろこうしろと言うべきものではありません。よって、お寺によるでしょうが基本的には「できる範囲でしてください」と申し上げます。
しかし、「お寺に失礼が有ってはいけない」とか、「高級お寿司屋さんの時価と同じで怖い」とかおっしゃられる向きも有りますので、順正寺が健全に運営を続けていくための目安を参考までにお知らせいたします。
お通夜、葬儀、初七日のお勤めの場合、25万円から30万円お布施して頂けると助かります。
浄土真宗の正式な法名「釋〇〇」はお寺の義務として授与致します。その上につく院号「〇〇院」はお寺の維持運営費に相当しますので30万円以上となります。
お布施は、パフォーマンスに対する対価、時給、日給ではありません。よって、1日葬でも変わるものではありません。しかし、くどいようですが、これは、お寺の運営上これくらいして頂けると助かるということで定価とか相場ではありません。「できうる範囲で結構です」というスタンスは変わりません。
お彼岸や永代経法要など年間法要の場合は、だいたい皆さん1万円から10万円で様々です。お寺としては3万円から5万円お布施して頂けるとありがたいです。