ヒトは、“いま”以上を求め続け、周りを自分に合わせて変えることで生きている。
自然と相容れない、異なる生き物だと言わざるを得ません。
私たち人間だけが、違う基準で生きていることを自覚しないと、もう取り返しがつかないよと、地球が警告しています。
坂東元
人間同士も相容れなくなっている。
自然はもちろんのこと、誰とも相容れない者同士が、牽制しながら、横目で人を見ながら、卑屈な姿勢で集団化し、自分は繋がっているひとりじゃない、と、ごまかしながら不安定に生きている。
自然は、そんな人間同士のいさかいなど素知らぬ顔。
誰が偉かろうが、金を持っていようが、強かろうが関係ない。
勝とうが負けようが関係ない。
無差別で無分別にはたらく。
今日は父の命日だった。
賢くて、強くて、明るくて、皆に慕われた人だった。
自分が歳を重ねれば重ねるほど、かなわねぇな、と思い知らされている。
でも、ちゃんと見せてくれた。
老化、病気、動けなくなる、呆けてくる、無反応になる、死ぬ。
あ!選ばないな、本当に自然(じねん)は。
自然(しぜん)と一緒に生きること、自然(しぜん)の一部として生きることを選んだ時、自然(じねん)の中にあることを受け入れられるか、られないか。
いや、受け入れるも入れないもない。
たとえ人類が滅びようと、地球上に生物が住めなくなろうと、自然はあたり前のように非情にあり続ける。
人間の傲慢を自分に感じた。
父の命日に会い、四苦八苦を見せつけられて尚、まだ自分は死なない、老化しない、病に勝てると思っている。