人間には〈いま〉を〈いま〉として十全に受け止めることができない。
人間はいつも欲求不満で生きなければならない。
何かを欲求しているのだが、何が欲しいのかが分らない。
武田定光
相田みつをさんの詩に「ある日自分へ」という作品がある。
「おまえさんな」と自分に問いかける詩だ。
「何が一番欲しい」と聞く。
あれこれではなく「たったひとつ」挙げてみろ、と自分自身に問う。
あれもこれも欲しいものは沢山ある。
MAZDA3・MAZDA CX-30・アルファロメオ ジュリエッタなどなど
iPhone12 Pro
ミラーレスカメラ・レンズ4〜5本
新しいダウンジャケット
テレビ
etc..........
いやぁ、お金だな、自由に使えて、それでも明日を考えなくてもいいくらいの。
でも、たった一つに絞ってと言われるとわからなくなる。
途端に上記のものは候補から外れる、大金以外は😅
大金はどこかで外せない😅(情けな)
腹が減ればメシ。
喉が渇けば水。
水中にあれば空気。
追い詰められれば、その場限りで一つに絞れる可能性はあるが、それは決して相田みつをさんが自らに問うた「たったひとつ」ではない。
もうこれがあれば、この先、十全と生きていける、そんなものだ、欲しがらずに。
これさえあれば死んでもいい、ではないんだと思う。
これさえあれば、いかなる状況にあろうと生きることに無力にならないでいける、そんなものだ。
殺されそうになれば「命」かもしれない、その瞬間。
でも、そこで命が助かれば、命はとたんに欲しい物から外れると思う。
「生きていても、あれもこれもなけりゃ、生き地獄で生きている意味がない!」とか思い出しそうだ。
なにが一番欲しいのかをもとめて、その答えを探すのが、人生の一つの意義なのだろう。
次に欲しい物を探すから立てるのだろう。
そいつを見つけなきゃ。
あ、これだ!と、思った瞬間にそれでないことに気づける。
まだまだ、生きなきゃ!
生きている以上、なにが欲しいのかを問い続けなきゃ。
なんかおもしろいよね。
手に入ろうが、入るまいが、満足にはいたらない。
やることがなくならない。
旅は続くわけだ。
ま、結果はわかっているけど、もうすぐiPhone12 Proが手に入るだろうが、それが決して一番欲しいものではない事を確認できる。
でも、やっぱその瞬間は満たされると思う、所有欲が。
その瞬間の気持は大事に覚えておこう。
そして手に入ってしまったあとの、欲で満たされない空しさも覚えておこう。
笑顔はどれくらい続くかな?
せめて、2〜3日はご機嫌で過ごしたいが、多分そんなに保たないと思う😅
そんなことも覚えておこう。
覚える、って字は、「覚る」=「目覚める」=「気付く」に繋がっている。
気づきがないのでは「覚える」ことにはならないな。
「覚える」以上は、そこからなにかに気づかなきゃな。
なにかのなにかも、分らない。
分からないことだらけだ。
分からないことがいっぱいある以上はおもしろい。
捨てたもんじゃないね、オラが人生!