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春天丼の苦悩

ブログ2021.04.17

苦悩の現実に立つということです。
すり抜けることではありません。

私たちがほんとうに求めているものは、私たちが作り上げたこの苦悩の現実を避けることなく、そこをたじろがずに生きる主体です。
苦悩の現実にまっすぐに立ち上がっていく主体が見いだされなければ私たちは救われないのでしょう。

          尾畑文正

車で諸用を済ませ、遠回りして帰宅した。

遠回りというか、天丼が食べたく成って、天丼専門店に寄って帰ってきたわけだ。
ちなみに「てんや」ではない。
「はま田」という店だ。

写真を撮らねば、と思いつつ、いつもなのだが、食欲が先立ち、食べ始めて少ししてから「あ!写真だった」と気づいて、ま、いいや、となる。

いつもは江戸前天丼というものを頼むのだが、今日は期間限定の「鯛と九条ネギの春天丼」というのにした。

実物もほぼこんな感じ。
(鯛・ホタルイカ・九条ネギ・海苔・海老)

スクリーンショット 2021-04-13 13.56.13

自分で撮るより美味しそうにちゃんと撮れているし、うん、写真撮らなくて正解!

実際、行くか行くまいか悩んだのよ。
天丼食べたいけど、あそこまで行くのも面倒だしな、時間の余裕もあまりないしな、混んでいたらたぶんいつものごとくスルーして、吉牛か石神井に戻って弁当買って、ってなるしな・・・どうしよう。。。

こんな感じで悩みながら車を走らせていたのよ。
したら、「帰るには左、行くには右」の交差点を当り前のように右折してしまったわけだ。
無意識。
潜在意識は知らん。

じゃぁ、てことで車を進め、店まで行ったら空いていた。
駐車場も店内もガラスキ。

「まん延防止重点措置ってやつのせい?まだ1時。いつもなら混み合っているよな・・・大丈夫かな・・・潰れちゃわないことを願うよ」

なんて思いながら注文し、出てくるのを待つ。

その間に、どんどんお客さんが入ってきて、わたしが帰る頃にはほぼ満席。

ラッキーだった。

ちょうど入れ替わりどきだったんだろうな、昼休みでくる人とそれを外して遅めに来る人の。

この店は、注文が入ってから、眼の前で職人が衣をつけて揚げる。
当り前のようだが、工場で衣までまとわされている冷凍の食材を揚げるのとは違うし、タイマーで揚がる時間を量るのではなく職人の感覚で揚げてくれている。
それがいい。
なんか本格高級店で食べている感まで味あわせてもらえるし😆

だから、混み合ってるときに行くと、下手をすると30分とか待たされることもある。
でも今日はものの5分程度で注文した品が出てきて、ササッと食べて、予定通りの時間に戻れた。

心地いいのよ、結局、なんだかんだが思い通りにスムーズに行くと。
スムーズにいかない時の、時間であったり状況であったりを、本当に無駄だと思ってしまう自分がいるのが本当に情けない。

行列ができる店というところの行列に並ぶことはしないし、並んでまで食事するの嫌いだし、ここのコレを食べようとその店まで行ったら行列に成っていたりしたら、どれだけそれが食べたくて食べたくて仕方がないときでもスルーして帰るなり他の店にっちゃうし、何ヶ月・何年待ちの店というところに予約の電話をする気にも成らないし、生きたい日に行けないのなら行きたくなくなる。
そんなくらい面倒くさがりで、自分のペースでしか生きたくないんだな。

苦悩の現実に面と向かうよりか、本当はすり抜けてなかったことにする方が好きなんだと思う、根っこは。

だからさ、それじゃあまりにも情けないし、すり抜けてきたとき、なかったコトにしてきた事柄、未だに嫌な思い、嫌な味としてのこちゃっていることがたくさんあるし、そんな思いすんなら、ご飯屋さんくらいは勘弁してもらうとして、基本姿勢は、気になったことは、突き詰めるではないし突き詰められないけど、気にし続けることにしている。

そうしたらさ、自分の思いと行動がちぐはぐ、言いたいこともなんだかわからなくなるくらい支離滅裂な思考、自分で自分がどちら側に立とうとしているのかすらわからない、そんなちょっとばかり「最近のオマエ、ヤバい?」という系の面倒くさいジジイが出来上がってしまったのさ😅

苦悩の現実ってもんの真正面に立ちたい!と言いながら、立たされそうになると
「イヤダイヤダ、やっぱ立たねぇ」
「ならオレが」「いやわたしが」「いやオイラが」
「ちょっと待て!やっぱ立つ!」
「どうぞ。どうぞ。どうぞ」

こんなダチョウ倶楽部のようなやりとりがしょっちゅう自分の中で起こっている感じだ。

天丼、美味かったぁ〜。

でも、天丼食べるときも苦悩があるんよ。

どれから食べましょ。
次はどれにしましょ。
ご飯と天ぷらの割合がうまくいってない。
天ぷらをもう少し多めに食べなきゃ、最後に天ぷらだけが残る。
うわ、この九条ネギのかき揚げ、美味い、好み。
一口で食べなくてよかったけど、残りの半分をどのタイミングで、何回に分けて食べよう。

こんな楽しい苦悩ばかりだったらいいのだけどね。

でも、そんなだと、きっとなんも考えられない、問題に思わない、呆けた人間に成ってしまいそうだな、わたしなんかは。

だから、いま、いいのかもしれないな、ムカつきながらも刺激が合って、なんとかしたいという気分が持ててね。

強がりっす😅

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