結果、「わからないということがわかっているわたし」「無知の知なわたし」ってのをわかっちゃている、誇っちゃっている。
誰よりもわかってしまっている自分がいる。
「しょせんわたしは」とか、「凡夫ですから」とか、他人にあからさまにこれみよがしに「自己否定」を開陳する人間は、だれよりも自意識が高く、傲慢で、自尊心バリバリだったりする。
そうした人間に、「そうですね、たしかにあなたは、しょせん〇〇ですね」と賛意を示そうものなら、烈火の如く怒り出したり、一切何も言わなくなったり、二度と会おうとしなくなったり、余裕ぶって引きつった笑みとともに軽蔑の視線を向けてきたりする。
とても人間らしい人だとも思う、そうしたやつは。
以上、自虐的書き込みであり、わかっちゃっている自分の書き込みであり、こうして「自虐的」とか書いている時点でも「いよいよわかっているわたし」がいたりして、どこまでも自尊心が消えない。
だから素直に最後に言っておこう。
でないと終わらないから。