
三重県伊賀市の観菩提寺に伝わる重要文化財「十一面観音菩薩立像」は、基本的に33年に一度しか開帳されない秘仏です。像高約205cmの大きなお姿で、十一面観音としては珍しい六臂(ろっぴ)、つまり6本の腕を持つのが大きな特徴です。6本の腕には、宝棒・未敷蓮華・三鈷戟・念珠・水瓶などを持っています。赤い唇と大きなお顔、堂々とした体躯も印象的で、見る者を圧倒する迫力があります。観菩提寺は、奈良・東大寺の「お水取り」(修二会)を創始した実忠和尚が開基したと伝えられる由緒ある寺院です。古くから伊賀地方の信仰を集めてきました。本像も長い年月にわたって人々の祈りを受け止めてきた仏さまです。力強い表情からは、衆生を見守り、災いから救おうとする十一面観音の慈悲と威厳が感じられます。
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