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第65回 東大寺ミュージアムの千手観音

田中ひろみの今月の仏像2023.12.18

以前は東大寺三昧堂(四月堂)本尊であった千手観音像(重文)は、現在は東大寺ミュージアムの本尊とされ常設展示されている。一木造りで、像高266・5cmと大きく、平安時代前期作とされる。左右に広がる脇手が中央で合掌する腕とほぼ同じ太さで長い。腕が、まるで蛇がうねうねと蠢くように見えて迫力があり圧倒される。衣を見ると平安時代前期の特徴の渦を巻く「渦文」や、丸い波と角の波を交互に彫る「翻波式衣文」になっている。
 顔は四角く、顔のパーツが中央によっている。おちょぼ口。おでこにも目がある。頭上面も同じような顔の形をしている。手のひらにも目があり、たくさんの手と目で私たちを救ってくださりそうだ。

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