福島県の会津にある「上宇内薬師如来堂」の薬師如来像は、僧侶の「徳一」の創建とされる会津五薬師の一つ。平安時代作、ケヤキの一木造で、国重要文化財に指定されている。会津五薬師とは、中央薬師として「勝常寺」、東方薬師として「慧日寺」、西方薬師としてここ「上宇内薬師如来堂 」、北方薬師として「北山薬師如来堂」、 南方薬師として「野寺薬師堂」。会津五薬師像で現存しているのは、勝常寺と上宇内薬師堂だけで貴重だ。上宇内薬師堂は、近隣の方々によって大事に守られている。上宇内薬師の薬師如来像は像高183cmもあり、勝常寺の像高141.8cmの像より一回り大きい。手に薬壺を持ち、堂々としたお体で、表情は柔和だ。優しくて頼もしく見える薬師如来像だ。
